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2010年07月25日

「産婆さん」と「さふらん湯」

さふらん湯」の発売元「遊佐一貫堂」は塩釜を本拠として薬種や砂糖、酒など手広く商う一方塩釜港の浚渫事業にも尽力したことが知られています。
「さふらん湯」の処方を開発した産科医の遊佐快慎信春は産婆の育成にも積極的に取り組み多くの産婆を育てましたが、快愼信春に教育を受けた産婆達によって産後の肥立ちなどに「さふらん湯」が広く使われたことが容易に想像にできるのです。
「さふらん湯」は「血の道の薬」と称されました。

血の道とは、女性が思春期・生理時・産褥時・更年期などに訴えるめまい、のぼせ、肩こり、頭痛、疲労感などの諸症状を言う言葉で自律神経の失調が原因(大辞林第二版・三省堂)と記載されており、血の道の身体的症状は、のぼせ、顔面紅潮、冷え、心悸亢進、動悸、頭痛、頭重、めまいなどがあります。
また生理不順、月経過多、月経寡少、月経困難などの生理異常も血の道の症状として知られています 血の道の原因は、漢方医学的な気血水の変動や不均衡、特に瘀血おけつによるものとされていますが、九嶋東北大学医学部教授は、日本医師会雑誌において、婦人にみられる更年期障害類似の自律神経症候群を血の道症と定義されました。
そして、血の道症の原因の一つは、女性ホルモン エストロゲンのみが欠乏するだけでなく、内分泌の相対的な不均衡にあるとし、内分泌性血の道症と分類、その後内分泌性血の道症は自律神経失調症として心因性不定愁訴症候群と呼ぶことを提唱されました。
ホットフラッシュは自律神経失調症であり、自律神経のバランスの乱れが抹消血管のコントロールを乱して手足の冷えやのぼせ症はじめ様々な不快症状を引き起こします。
そんな症状の方にさふらん湯をお薦めします。
遊佐快慎信春によって処方が開発され祖母から母へ、母から子そして孫へと百七十有余年に渡り飲み継がれてきたさ「ふらん湯」が穏やかで確かな効き目をあらわします。

2010年07月16日

ハイビスカス

ハイビスカスが咲きました。


昨年、八丈島に行ったときいろんな色のハイビスカスを見てきました。

今年の紫陽花