和漢薬と漢方
「和漢薬」は、中国との交流によって中国大陸起原の伝統医学「漢方」の原型、医学書や薬草などが渡来したのが平安時代。中国起源の伝統医学は「くすし」と言われる医学の知識に長けた人々により我が国独自の薬草などが加味され日本化された方剤が国内各地に発祥、これが和漢薬のルーツといわれています。
現存する和漢薬は約200〜300種程一般用医薬品として販売されていますが、GMP基準適合や改正薬事法により淘汰されるものも多いのが現状です
「漢方薬」は、複数の生薬を組み合わせた方剤で、体質の診断を重んじます。
西洋医学が解剖学的見地に立って臓器や組織に病気の原因を求めるのとは対照的に、漢方は「証」に基づき患者の体質を見ながら調合することが特徴です。
承認されている一般漢方処方は葛根湯・八味丸・当帰芍薬散など一般用医薬品として210種、そのうち医療用医薬品(薬価収載)として146種(全てエキス細粒剤)が発売されています、和漢薬も漢方薬のカテゴリーに入ることは言うまでもありません。
「塩釜さふらん湯」は和漢薬、江戸幕末の頃「一貫堂流」と称された漢方流派の大家「遊佐快愼信春」によって処方が開発された血の道(更年期症)に効果的な振り出し薬(熱湯を注いで飲みます)です。