お屠蘇
今年の干支は「卯」(うさぎ)、穏やかで飛躍の一年になるはず・・・、なのに東日本大震災で大荒れの一年になりました。
来年の干支は伝説の生き物「龍」、古来中国では権力者の象徴として使われたそうですが、「龍」が権力の象徴とされた古代中国(2〜3世紀頃)に「華陀」(かだ)という医者がいたそうです。
華陀は「麻沸散」(麻酔薬…?)を用いて関羽に外科手術を行ったと三国志に書かれているそうで、希代希な名医であったとか。
「屠蘇散」もこの華陀が処方したのが始まりと伝えられています、屠蘇が国に伝わったのは平安時代、平安貴族の儀式として始まり江戸時代には経済的なゆとりを持った庶民にも広く伝わったと言われています。
屠蘇散の処方は種々ありますが当社では陳皮、蒼述、桂皮、花椒、●に紅花を加えており山椒は花山椒を配合することで香り高い屠蘇散となっております。お酒または本みりんに屠蘇散を5〜6時間漬ければ「お屠蘇」のできあがり、一家そろった元旦の朝に年少者から年長者へと飲み継ぐのが「お屠蘇」の作法、若年者の精気を年長者に伝えとの意味が込められているようです。