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2011年09月21日

くすし

我が国には、中国大陸を起源として日本化された伝統医学「後世方」、「古方」、「一貫堂」などの流派があり一部は現代も存続していることが知られています。
古代中国の医学書「皇帝内経」や「傷寒論」を基に日本化された中国大陸が起原の伝統医学は、「くすし」と呼ばれる薬物治療に長けた人たちによって鍼灸や指圧なども加味されながら治療が施される一方、くすしは薬用となる植物の知識や加工法なども身につけていたと思われます。

中国大陸には医食同源という考えがあり、くすしは薬用となる生薬植物に医学的な価値を高めよ、さらにうと、食物の加工法を応用し食物を調理すると同様に乾燥させたり、炒ったり炙ったり、酒精(アルコール)につけたり蒸したりするこで生薬の毒性や副作用を減弱し生薬の汚れやカビを除き成分の抽出効果を高め芳ばしさを加味することを目的にした加工法を考案、「修治法」として種々の漢方処方とともに伝えられてきました。
さふらん湯の製造においても「修治法」が取り入れられていて、原料を高温で炒る焼燻処理を行うことによって生薬成分を短時間で抽出できるように加工しさらに香ばしさも加味しております。
多くのお客様から、さふらん湯は飲みやすいとの評価をいただいておりますが、、さふらん湯の飲みやすさにはこの修治加工、焼燻処理加工が不可欠であることは言うまでもありません。
古から伝え継がれ飲み継がれてきた和漢薬さふらん湯は温故知新、忙しい日々の中で静かに振り出した和漢薬を服用するとき、その穏やかで確かな効き目を感じ体調をリフレッシュしてくれることでしょう。

おけつ(瘀血)

漢方では、血液が滞り、血流が途絶し停留すると血液はその働きをしなくなり有害なものになってしまうと考えま、体内で停留した状態の血液を「お血(けつ)」といい漢方独特の概念です。
昔、しもやけができると患部に針を刺し停留した血液を出していましたが、このとき出てくる血液がお血で、手足の末梢血管で血流が停留し生理的な機能を失ってしまった血液なのです。

女性の生理もお血とされ、生理痛や生理不順はお血が原因とされています。
漢方ではお血を除く生薬として、熱を冷まし血流を改善する牡丹皮、血流を改善する芍薬、血を補って血行を良くする当帰、痛みを止め気血のめぐりを整える川芎、生理をおこし血栓を解消するサフランなどがあげられ、美しい花をつける植物が多いのが特徴です。
お血症の対策には生活習慣の改善が欠かせません。
動物性の高脂肪食品やアルコールを控え、繊維分の多い食物を多くして便通を整えること、適度な運動でリラックスし快眠する環境を整えることなどライフスタイルを見直すことが大切です。
そしてお血症にはさふらん湯がお薦めです。
「さふらん湯」説明会での要旨