サフラン (原料生薬)
塩釜さふらん湯 製品名の由来はサフラン。
我が国にサフランが伝来したのは江戸幕末の頃、南蛮貿易によってヨーロッパから伝えられ蛮紅華(さふらん)と命名されました。
明治時代にはサフランの栽培もさかんに行われましたが漢方薬の衰退とともに生産高が減少、現在は大分県竹田市で生産されるものが有名で特産品になっています。
サフランにはカロチノイド配糖体やクロシンなどが含まれていて、末梢血管の血流改善効果、冷え症や更年期症の改善に効果があるので婦人薬などに配合されます。
「さふらん湯」に配合される局サフランは0.01gと微量ですが、サフランの花一個分の雌しべを乾燥させた量に相当、さふらん湯の効能効果である冷え症の改善に効果を発揮しています。
サフランは古代中国の医学書、本草綱目のなかで蛮紅華と記載されており、古代ギリシャの医学書にもサフランについての記載がありその薬効が知られていました。
遊佐快慎信春は我が国に伝来して間もないサフランの薬効に着目、塩釜さふらん湯の処方を開発したと伝えられています。
「さふらん湯」には(局)サフランはじめ13種類の原料生薬が配合されており、その13種類全てが日本薬局方に収載された医薬品です。
生薬原料としてのサフラン500gの製造には6万個のサフランの花が必要で高価な生薬として知られています。
サフランは秋に開花しますので、その雌しべを採取乾燥させたものに熱湯、または温かいワインを注いで服用すると、血流が良くなりますので冷え症の方にお薦めです。