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2010年05月27日

サフラン (原料生薬)

塩釜さふらん湯 製品名の由来はサフラン。
我が国にサフランが伝来したのは江戸幕末の頃、南蛮貿易によってヨーロッパから伝えられ蛮紅華(さふらん)と命名されました。
明治時代にはサフランの栽培もさかんに行われましたが漢方薬の衰退とともに生産高が減少、現在は大分県竹田市で生産されるものが有名で特産品になっています。

サフランにはカロチノイド配糖体やクロシンなどが含まれていて、末梢血管の血流改善効果、冷え症や更年期症の改善に効果があるので婦人薬などに配合されます。
「さふらん湯」に配合される局サフランは0.01gと微量ですが、サフランの花一個分の雌しべを乾燥させた量に相当、さふらん湯の効能効果である冷え症の改善に効果を発揮しています。

サフランは古代中国の医学書、本草綱目のなかで蛮紅華と記載されており、古代ギリシャの医学書にもサフランについての記載がありその薬効が知られていました。
遊佐快慎信春は我が国に伝来して間もないサフランの薬効に着目、塩釜さふらん湯の処方を開発したと伝えられています。
「さふらん湯」には(局)サフランはじめ13種類の原料生薬が配合されており、その13種類全てが日本薬局方に収載された医薬品です。

生薬原料としてのサフラン500gの製造には6万個のサフランの花が必要で高価な生薬として知られています。
サフランは秋に開花しますので、その雌しべを採取乾燥させたものに熱湯、または温かいワインを注いで服用すると、血流が良くなりますので冷え症の方にお薦めです。

<さふらん湯の原料生薬一覧>

2010年05月24日

木蓮

この木蓮は植えてから10年ほどたつのに一向に大きくならず、花の数も多くないのですが紫色がお気に入りの木蓮です。
牡丹も咲きました、この牡丹は移植してから元気になり、いっぱい花を付けるようになりました。

右は先日「須賀川の牡丹園」から買ってきた牡丹。本来なら赤白まだら模様になるはず・・・、だけど赤だけになってしまったようです。
そういえばあの時確かに「土の状態、天候その他によってどんな色の花になるかわかんねぇからなぁ」って言われたことを思い出しました、来年は赤白模様の花が咲くことを期待しましょう。

製薬業「塩釜蛮紅華湯」

当社は昭和47年(株)バイタルネット(旧 (株)鈴彦)が遊佐一貫堂から「塩釜蛮紅華湯」及び「塩釜蛮紅華圓」の製造承認の委譲を受けたことで創業されました。

塩釜神社と「さふらん湯」

塩釜神社の第18回式年遷宮に奉賛のため塩釜神社に行きました。
参道から塩釜港が一望でき、木々の緑と相まって青葉のシーズンを実感できます。
塩釜さふらん湯 を開発した遊佐快慎信春が産科「遊佐一貫堂」を開業したのが裏参道(通称 女坂)を下りた辺りと伝えられています。

塩釜の遊佐一貫堂は「薬種」を扱う一方、塩、砂糖、酒、油など手広く扱っており塩釜港の浚渫工事に拘わるなど塩釜発展のため尽力したと伝えられています。
また遊佐快慎信春は「産婆」の育成にも力を注ぎ、多くの産婆を教育したことも知られています。

神社の宝物殿には「さふらん湯」の金看板が現存していますが、常時見ることが出来ないのが残念です。

2010年05月23日

さふらん湯 (製品説明)

「塩釜さふらん湯」は・・・
女性の生理機能をととのえ、血行をよくして新陳代謝をうながし、神経をしずめる作用をもつ生薬を配合した香り高い煎じ薬で、女性特有の不快な症状を改善する生薬製剤です。

こんな症状の方に・・・
〈頭   痛〉
 寝不足や風邪でもないのに頭痛で悩まされている方。
〈眩   暈〉 眩暈(めまい)がして気分がすぐれず、動悸(どうき)や息切れでお困りの方。
〈月経不順〉 生理周期が変調をきたしたり、出血が長く続くような方。
〈冷 え 症〉  季節にかかわらず手足、腰などが冷える方。
〈不  眠〉 イライラなど、なかなか熟睡出来ない方。

「さふらん湯」の成分について・・・
さふらん湯には全て日本薬局方(JP15局)に収載された13種類の生薬(サフラン、ケイヒ、ダイオウ、ソウジュツ、シャクヤク、チョウジ、カンゾウ、オウレン、ブクリョウ、センコツ、トウキ、センキュウ、モッコウ)が配合されています。


塩釜さふらん湯 【添付文書】

2010年05月19日

牡丹

この牡丹は20年ぐらい前植えたもの、季節がくると大輪の濃い紫色の花を咲かせます。
今年植えた牡丹も小さい花を咲かせました。
牡丹の花言葉は「富貴・高貴・恥じらい」、中国の国花で弘法大師空海が中国から持ちか帰ったと伝えられています。

漢方薬の原料として使われる「牡丹皮(ボタンピ)」は配糖体ペオノールを含み、大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう)に代表される漢方薬の処方に、消炎、解熱・鎮痛、通経の目的で配合され漢方処方の要薬の一つです。 花を観賞することを目的した芍薬の根に牡丹を接ぎ木したものは根が細く、薬用には使えないそうです。【参考資料】 日本薬局方解説書(15改正)

2010年05月14日

さふらん湯と更年期

更年期障害の原因・・・
女性が閉経期を迎えると卵巣機能が衰え、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が減少してくると今まで順調だったホルモン分泌のバランスが全体的に崩れてきます。
このことが引き金となりホルモンによってコントロールされている自律神経のバランスも崩れてしまい自律神経失調症になってしまうことが更年期障害の原因と言われています。

更年期障害の症状・・・
更年期障害の代表的症状がのぼせ(ホットフラッシュ)で、首筋や顔がほてって大量の汗をかき、お風呂に長時間入ってのぼせた時のような症状が出てきます。
また冷え症・動悸・息切れ・頭痛・めまい・肩こり・腰痛なども更年期の症状で、いくつかの症状が合わさったり、症状の強弱など不定愁訴といわれる不快な症状が更年期障害の特徴です。

更年期障害への対応・・・
更年期対策のキーワードは運動・食事・睡眠です。
運動・・・少しずつでも毎日身体を動かし全身の血行をよくすること。
食事・・・豆類(イソフラボン)ビタミン(緑黄色野菜)乳製品(カルシウム)の摂取を心がけること。
睡眠・・・足がほてって寝つきが悪いときは、就寝前に温めのお湯にゆっくり入浴又は足湯、軽いストレッチで心と体をリラックスさせること。
こんなチョットした生活習慣の改善で更年期の不快な症状が軽くなります。
更年期対策は「生活習慣」の改善が大切ですね。

さふらん湯は・・・
更年期障害(自律神経失調症)による不快な諸症状、のぼせ・冷え・動悸・息切れ・めまい・古血滞り・不眠などの改善に効果的な和漢薬です。
女性の生理機能をととのえ、血行をよくして新陳代謝をうながし、神経をしずめる作用をもつ生薬を配合した香り高い煎じ薬で、女性特有の不快な症状を改善します。

【温冷足湯法】
足を入れるバケツ2ヶ用意、一方に熱いお湯もう一方は水を入れます。はじめお湯のバケツ入ったバケツに3分間足を入れ、その後水の入ったバケツに3分足を入れます、これを交互に2〜3回繰り返すと身体ポカポカですよ。

夏場の冷え症

冷え症に悩んでいる女性は多いもの、冷え症は冬場だけのものではありません。
夏にクーラーの効いた室内と酷暑の戸外を出たり入ったりすることで体温調節をつかさどる自律神経のバランスが崩れてしまいます。しかし夏が過ぎ丁度寒くなってきた頃、それが症状(=冷え症)となって現れることから、冷え症の原因は夏につくられた事になります。

ある調査によると女性の七割が冷え症に悩んでいるそうです。
個人的な体質だけでなく、生活環境の変化が大きく影響していることが垣間見えます。
生活習慣が原因となって自律神経が失調すると「ほてり・めまい・浮腫(むくみ)など」様々な不快な症状を引き起こします。
これから夏に向かって自律神経のバランスを崩さないように生活習慣を見直す必要がありそうです。
また、冷え症は年齢が上がるにつれ症状が重くなりますので、まだ若いから・・・、なんて油断せず夏場の健康管理にご注意ください。

―こんな生活習慣は要チェックです―
夏場の冷え症対策

■外的要因となる生活習慣
足は温め頭は冷やす装い、きつい服装やハイヒールは血管を圧迫させ末梢血管の血流を妨げます。
長時間クーラーに晒らされたり、一日中同じ姿勢でパソコンも末梢血管の血流を妨げます。
こんな方は・・・、帰宅したら先ずお風呂。
ぬるめのお風呂で末梢血管の血流を正常な状態に戻してやることと、そして適度な運動を毎日行うことで血流が改善されます。

■内的要因となる生活習慣
夏場の野菜キュウリ、トロピカルフルーツなど冷性のものや冷たい飲み物は身体を冷やします、サラダだけでダイエットなどは冷え症を悪化させる原因となります。
夜更かし、喫煙、連日のアルコール摂取は末梢血管の血流を妨げ冷え症の原因となります。
食事は根菜類など温性のものを多くし、身体にストレスをかけないことが大事です。

■冷えたら暖めること
夏でも足湯がお薦めです。
足湯は、末梢血管が拡張して血液の循環を良くしクーラーなどで冷えた身体を暖めます。
そして夏でも「さふらん湯」です。
さふらん湯は・・・
女性の生理機能をととのえ、血行をよくして新陳代謝をうながす作用をもった生薬を配合した香り高い煎じ薬です、末梢血管の血流改善して冷え症の改善に効果を発揮します。

2010年05月11日

他の薬との飲み合わせ

時々「さふらん湯」ご愛飲のお客様から、「他の薬と一緒に服用してもかまいませんか・・・?」とご質問をいただきます。薬はたくさんの種類がありますので、「さふらん湯」と他の薬を一緒に服用される場合は薬剤師、又は登録販売者の方にご相談いただきその指示に従ってください。