医食同源
我が国には、中国大陸を起源とする日本化された伝統医学の流派、後世方、古方、一貫堂流などがあったことが知られています。
皇帝内経や傷寒論を基に日本化された中国大陸起源の伝統医学は、くすしと呼ばれる薬物治療にたけた人たちによって鍼灸や指圧なども加味されながら治療が施される一方、くすしは薬用となる植物の知識や加工法なども身につけていたと思われます。
中国大陸には医食同源という考えがあり、くすしは薬用となる生薬植物に医薬的な価値を高めようと、食物の加工法を応用し食物を調理すると同様に乾燥させたり、炒ったり炙ったり、酒精・アルコールに漬けたり、蒸したりすることで生薬の汚れやカビを除き、毒性や副作用を減少し、成分の抽出効果を高め、香ばしさを加味することを目的にした加工法を考案、修治法として種々の漢方処方とともに伝えられました。
さふらん湯の製造にも修治法が取り入れられていて、原料を高温で炒る焼燻処理を行うことによって生薬成分を短時間で抽出できるように加工し、さらに香ばしさも加味しております。
多くのお客様から、さふらん湯は飲み易い・・・、との評価をいただいておりますが、さふらん湯の飲み易さにはこの修冶加工・焼燻処理が不可欠であることは言うまでもありません。
古から伝え継がれ飲み継がれてきた和漢薬さふらん湯は温故知新、忙しい日々の中で静かに振り出した和漢薬を服用することで穏やかで確かな効き目を実感し、体調を整えリフレッシュしてくれることでしょう。
【修冶加工】
「さふらん湯」の製造工程において、原料