製造工程
塩釜さふらん湯 の製造過程において、原料を高温処理する工程があり原料を200〜240℃の高温で加熱焼燻します。
食物の加工と同様に生薬を加熱して加工する修治法は、漢方処方とともに中国から伝来、古より伝えられてきました、このように焼燻処理を施すことで以下のようなさふらん湯の特徴を生み出しております。
【成分抽出】
硬い生薬を高温で加熱すると脆くなって砕けやすくなり、砕けることで生薬成分が短時間で抽出されやすくなり、熱湯を注ぐだけで生薬成分が迅速に抽出されます。はじめは煎じないで「振り出していただく」ことがさふらん湯作り方のポイントです。
【芳香と飲み易さ】
初めてさふらん湯を服用された方々は大概「思ったほど飲みにくくないね・・」と言われます。焙煎によって緑茶の芳香を引き出しているように、生薬も焼燻することで生薬独特の芳香が生じてきます。 飲みやすくなければ継続して服用いただけませんので、生薬成分の効果を損なわず芳香をつける焼燻(修冶)工程は、さふらん湯製造過程の大きな特徴です。
【品質保持】
原料生薬の製造は、採取した草根木皮を水洗した後、細かく裁断し乾燥させます。 しかし生薬に付着した虫卵や黴を除去するには乾燥だけでは不十分なのです。
生薬を200〜240℃の高温加熱し虫卵や黴を殺滅、水分含量を抑えることは生薬を原料とする製剤の品質保持において、不可欠の工程となっています。 このように焼燻工程は、製品の特徴確立と品質保持のうえで非常に大切な工程なのです。