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4.OTC薬の添付文書を読み解く��

2012年04月05日

 やっと春の陽気になってきましたが、花粉症の方にはまだまだつらい季節ですね。
前回は、A さんが購入した「パブロン鼻炎錠S64錠」の添付文書の一部を読み解きましたが、今回も引き続き見ていきましょう。同様の鼻炎薬は沢山のメーカーから発売されています。添付文書の記載はほぼ同じですので、他の鼻炎薬を飲んでいる人もぜひ確認されることをお勧めします。以下、添付文書の「使用上の注意」の記載です。

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「してはいけないこと」の第1番目に「前立腺肥大による排尿困難のある人は服用してはいけない」。第3番目に「服用後、乗物又は機械類の運転操作をしてはいけない」と書かれている。また、次の項目「相談すること」の中に、「緑内障の診断を受けた人は薬剤師などに相談すること」と書かれている。
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上に記した三つの注意事項は、互いに関係はないように見えますが、実は一つの薬剤の作用に関係した注意です。その薬剤とは抗ヒスタミン薬と呼ばれるグループの薬です。
パブロン鼻炎錠Sに含まれているのは、カルビノキサミンマレイン酸塩ですが、他にクロルフェニラミンマレイン酸塩、クレマスチンフマル酸塩などがよく使われています。抗ヒスタミン薬については、これまでに「食と薬のはなし」では何度も取り上げてきました(No.44.47,77他)。その作用は多彩で、それ故にさまざまな功罪(効果と副作用)を併せ持っているのです。今回は、使用上の注意、つまり「副作用を防ぐ」という視点から読み解きます。

まず、抗ヒスタミンという言葉ですが、抗菌などと同じように、ヒスタミンに抗する、逆らう、防ぐなどの意味です。   では、ヒスタミンは体の中で悪い働きをしているものなのでしょうか?

 ヒスタミンは、さまざまな食物から体内に取り込まれますが、体内でも作られています。
実はヒスタミンは、悪者どころかとても大切な働きをしているのです。
 �|羶�神経に作用して、覚醒作用、食欲調節、飲水調節、体温調節などをおこなう
ヒスタミンにはもう一つ重要な作用があります。
 ��血圧降下、血管透過性亢進、平滑筋収縮、血管拡張、腺分泌促進、知覚神経刺激など
そして、�△虜醉僂�強くなりすぎると、鼻炎などのアレルギー症状がでるようになります。普段はヒスタミン産生細胞である肥満細胞内の顆粒に貯蔵されているヒスタミンが、花粉などによる外部刺激により細胞外へ一過的に放出され、目や鼻の粘膜にある受容体(鍵穴のようなもの)にピッタリはまると、アレルギー反応が起こります。
 
そこで、抗ヒスタミン薬の出番です。ヒスタミンによく似た偽物(抗ヒスタミン薬)を先回りさせて受容体を塞いでしまう作戦です。
�△虜醉僂�抑制されますから、鼻水ポタポタや鼻づまり、目のかゆみなどが止まります。ここまでは望ましいことですが、残念ながら作用は同じ受容体を持つ他の器官にも及ぶので副作用として現れることがあります。膀胱に作用すると排尿障害、目では緑内障悪化を起こします。それ故、排尿障害や緑内障のある人は使ってはいけないのです。
�,虜醉僂�抑制されるとどうなるでしょうか?
最も重要なのは、覚醒作用の低下です。抗ヒスタミン薬によって、鎮静作用、強い眠気、認知機能低下が引き起こされます。

 鼻炎薬ばかりでなく、咳止め薬、総合かぜ薬、酔い止め薬などに「乗り物又は機械類の運転操作をしないこと」と書かれているのはそのためです。眠気がでなくても認知能力が低下していることを自覚することが大事です。