35.上手にセルフメディケーション「上手のヒント��」 不適切な選択を避ける:目薬
2014年11月05日
目にちょっとした異常を感じたとき、手軽に使えるOTC目薬(市販薬)は便利なので、
多くの人が使用しています。たしかに1〜2回差しているうちに、違和感がなくなって
しまうことも多いものです。実はいまこの手軽さゆえの問題(目薬依存などといわれる)が起きています。
OTC薬売り場には、多種多様の目薬が並んでおり、安売りの目玉にもなっているので、
老若を問わず購入する人が多いようです。
利用目的は、�〔椶里�ゆみ ��結膜の充血 �L椶隆イ� �ぬ椶糧茲譟´ヌ椶里�すみ
�μ椶笋法´Г發里發蕕ぁ´�涙目 �Щ彪禊供´┣燭箸覆� などです。
OTC目薬には、このような症状に合わせた成分と、目薬の品質を保持するための添加成分が
5〜10種類ぐらい含まれています。目薬にも副作用はあり、最近は不適切な使用方法に
よる障害が増えていると報告されています。次のような事例です。
<防腐剤による角膜障害>
開封後に何度も使う目薬には、細菌で汚染されるのを防ぐために、たいてい防腐剤が入っています。
代表的なものはベンザルコニウム塩酸塩で、約8割の目薬に使われているとのことです。
ベンザルコニウムは殺菌効果はいいのですが、角膜障害(=角膜のキズ)を
おこしやすいのです。長期連用をする人やドライアイの人は起きやすいといわれています。
涙がとまらない、痛みや充血が治らないなどの症状が出ます。目薬を使えば
使うほど悪くなります。
1回使い切りの目薬には防腐剤が入っていないので安全ですが、一般的ではありません。
ドライアイや細菌感染対応の商品があります。
<目薬で目のまわりがただれる>
目薬を使うと、目のまわりがかゆくなったり赤くなったりする人がいます。目薬の成分による
「かぶれ」で、防腐剤によるアレルギー反応はよく知られています。合わない
目薬をやめて別の目薬に替えればよいのですが、どの目薬にも同じ防腐剤が使われていること
が多いので、添加物の記載を確かめてください。
15ml前後の普通タイプの目薬で「防腐剤不使用」と書かれているものがありますが、
防腐剤としてではなく目薬の成分としてホウ酸を使用しています。
ホウ酸は、目の洗浄や化粧品に使われる防腐剤です。
<目薬で充血する>
OTC目薬には「充血をとる」効果をうたったものがたくさんあります。
血管収縮剤(ナファゾリン塩酸塩、テトラヒドロゾリン塩酸塩、
フェニレフリン塩酸塩)を含むもので、濃度は0,01%〜0,05%までさまざまです。
点眼すると、血管を強制的に収縮させるので、充血が引き、赤かった目が白くなりますが、
見た目だけ充血をとる薬で充血の原因そのものを治しているわけではありません。
しかも、血管収縮剤を連用していると、薬の効果が切れたときに、かえって充血して
しまうという現象「リバウンド」がおきます。
血管収縮薬入りの目薬を使えば使うほどに充血がひどくなるという悪循環です。
若者向けの刺激感の強い目薬のほとんどが0.05%テトラヒドロゾリン塩酸塩を含みます。
「ビリッとするのがいい」といって高齢者が連用するのは危険です。
目薬は鼻涙管を通って鼻粘膜などから吸収されて約50%が全身循環に入ります。
高血圧や心臓病、糖尿病などへの影響があり、血管を無理に収縮させるので、
出血を起こすこともあります。
自分に合った目薬なのかどうか、たかが目薬といわずに専門家に相談してください。



