16.OTC薬を上手に使おう�─‘�痛薬の周辺(1) 頭痛とくすり
2013年04月05日
頭痛はごくありふれたからだの不調で、全く頭痛の経験がない人はいないと言っても
いいのではないでしょうか?かぜのときの様な一時的な頭痛もあれば、ずっと続く慢性的な
頭痛もあります。調査によれば、10人のうち3人ぐらいは頭痛に悩まされているとのことです。
このことは、OTC医薬品の売り場で鎮痛薬を買う人が多いことでも分かります。頭痛にも種類
があり、使われる薬にもいろいろなものがあります。なかには合わない薬や間違った使用法の
ためにかえって頭痛がひどくなっている場合もあります。今回から頭痛薬周辺の話題を取り上げ
ていきます。
<頭痛の種類>
頭痛の国際分類によれば13種類の頭痛区分があり、さらに細かく分類されています。
少し難しいですが、頭痛の種類は大きく「機能性頭痛」と「症候性頭痛」に分けられています。
「症候」とは病気があることですから、「症候性頭痛」は脳などに何らかの病気や障害がある
ときに起こる頭痛ということです。こちらの方は脳神経外科や内科での専門的治療になります
ので今回は触れません。
「機能」とはさまざまな体の働きに関わることですから、「機能性頭痛」は病気などの原因が
ないが、何らかの要因によって機能に変化を来し、繰り返して起こる頭痛ということになります。
機能性頭痛の代表格は、�ゞ枋シ親�痛、�∧卞�痛、�7家�頭痛とされていますが、区別が
つかないものや混合型のものもあります。特に片頭痛と緊張型頭痛は慢性頭痛と呼ばれ、
生命に関わるとこがないので「心配のない頭痛」とされていますが、頭痛が頻繁に起こり、
生活に支障を及ぼすので適切な治療が必要です。
�ゞ枋シ親�痛
症状:★重く、締めつけられるような持続性の鈍い頭痛 ★痛みは両側性 ★頭痛の程度は
軽度〜中等度 ★肩こり・目の疲れ・体のだるさ等の随伴症状がある
特徴:ストレス(精神的ストレス、悪い姿勢など肉体的ストレス)を誘因とし、毎日のように
頭痛がする。中高年に多い。
治療薬:医療用では精神安定薬、筋弛緩薬、消炎鎮痛薬。OTC薬では解熱鎮痛薬を用いる。
予防として抗うつ薬を用いることもある。
�∧卞�痛
症状:★激しい、ズキズキとした拍動性の痛み ★頭の片側が多い ★発作と発作の間は
無症状★吐き気・嘔吐などの随伴症状がある ★前兆として、閃輝暗点、半身しびれを
伴うこともある
特徴:ストレスが緩んだときなどにおきやすい。女性ホルモンが関与する。食物(チョコレート・
ワイン・チーズなど)や血管拡張薬が原因となることもある。女性、若い人に多い。家族
にも同様の症状の人がいる。月に1〜2回、多いときは週1〜2回、4〜72時間持続する。
治療薬:医療用としてエルタゴミン製剤(血管収縮薬)、消炎鎮痛薬、コハク酸スマトリプタンが
使われる。OTC鎮痛薬は、発症の初期には有効である。予防薬として、ロメリジン塩酸塩の
ほか、新しい3種類の薬が使われるようになった。
現実には、きちんとした医師の治療を受けている人の他に、OTC鎮痛薬を使って自己治療をおこ
なっている人が多数いると思われます。薬を使えば使うほど頭痛がひどくなる「薬剤誘発性頭痛」が
問題になっています。次回から取り上げていきます。



