18.OTC薬を上手に使おう�� 頭痛薬の周辺(3) 片頭痛と治療
2013年06月05日
頭痛薬の周辺の3回目は、女性に多いといわれる片頭痛と治療について
書いていきます。
昔から、「頭痛持ち」とか「親譲りの頭やみ」などと表現されてきたものは、
おそらく慢性頭痛なのでしょう。慢性頭痛の筆頭は「片頭痛」といわれていますが、
この片頭痛にもいろいろあるようです。よく、頭痛が始まる前に「キラキラあるいは
ギザギザの光が見える」などという人がいます。このような症状を「前兆」といい、
現在の片頭痛の診断では大きく「前兆のない片頭痛」と「前兆のある片頭痛」に
分けられています。
分類はともかく、片頭痛は日常生活に支障を来しますし、鎮痛薬乱用頭痛になり
やすいので(2013/05/05)、早期の治療又は予防が大事とされています。以下の
ような症状が頻回にある方は、一度専門頭痛外来の受診をおすすめします。
・頭痛が4 〜 72 時間ぐらい続く
・痛むのは片側
・脈拍に合わせてズキン、ズキンと痛む
・中等度〜重度の頭痛
・日常的な身体の動きで頭痛が増悪する
・頭痛発作中に、むかつきや吐き気などが起きる
・光や音に過敏になる
・きらきらした光・点・線が見えたり、物が見えなくなったりする
・チクチク感などの感覚異常
・一時的な言語障害 など。
片頭痛がどのようにして起こるのかは、まだはっきり解ってはいませんが、
何らかの刺激で頭蓋内の血管が拡張することによって、特徴的な症状が
引き起こされると考えられています。
また、片頭痛は20〜40代女性に多く、片頭痛と女性ホルモンには深い関係が
あることがわかっています。生理のときの頭痛には片頭痛が多く、若い女性の
頭痛の半数以上は生理と関係した片頭痛だと言われています。排卵の前後に
女性ホルモンのひとつ、エストロゲンが急激に減少することによって起こると
されています。
一般に、片頭痛の誘発因子としては、下記のものが知られています。
[精神的因子] ストレス、精神的緊張、疲れ、睡眠不足、睡眠過多
[内因性因子] 月経周期
[環境因子] 天候の変化、温度差、気圧、人ごみ
[食事性因子] アルコール、他の食品群(赤ワイン、チョコレート、チーズ等)
片頭痛治療の主体となるのは薬物療法です。片頭痛患者の症状は多様で、
ふさわしい治療方法もさまざまであることから、一人ひとりの症状に合わせた
治療となります。また、急性期治療と予防療法では使用する薬物が異なります。
薬を飲んでいるのに、毎日頭が痛い。このような方は薬物乱用頭痛が疑われ
ますが、本人は、服薬している薬が原因となり、頭痛が悪化していることを知らず、
頭痛が治らないとさらに市販薬などを飲み、ついには予防的に鎮痛薬を飲む
ようになります。心当たりの方は、まず信頼できる薬剤師に相談してみてください。



