36.上手にセルフメディケーション「上手のヒント��」不適切な選択を避ける:滋養強壮薬
2014年12月05日
2014年も最終章に入りました。天災やら人災やら、果ては突然の総選挙など大変ストレスの多い
1年でしたが、これに年末の忙しさが追い打ちをかけそうです。
こんな折ですから、ドリンク剤やサプリメントで乗り切りたいという方も多いでしょう。
そこで、そんなときに上手に選ぶポイントをお伝えしたいと思います。
OTC薬(市販薬)には「滋養強壮薬」という区分があり、代表的なものはビタミン剤、
ドリンク剤、薬用酒などです。かぜを引いたときや疲れたときに「速攻で効くのはどれ?」と
よくいわれますが、「最高級ドリンク」と思われるようなものでも効能書きは「滋養強壮、
肉体疲労・発熱性消耗性疾患時の栄養補給」です。かつてはドリンク信仰に近い人気が
ありましたが、最近では「効きそうなサプリメント」も多く出回っているので、一時ほどではない
ようです。とはいえ、疲れたときの1本は頼りになるでしょう。
いわゆる「ドリンク剤」はかつてはすべて医薬品でしたが、薬事法の改正により「指定医薬部外品」
となって多くのドリンク剤が医薬品から外れました(リポビタンD、アリナミンVなど)。ビタミン類、
糖質、カフェインを基本とし、アミノ酸や生薬などが加わったものがコンビニなどでも売られています。
では、薬局・薬店でしか売っていない医薬品のドリンク剤は何が違うのでしょう。
ビタミン類、糖質、カフェインの他に数種類の生薬成分あるいは特定の生理活性物質を含んで
いますので、効果はありそうです。個々の生薬成分の効き方は人によって異なりますが、
合わない場合もあります(発疹、胃部不快感、下痢など)。
ドリンク剤を飲むときに注意したい成分が二つあります。カフェインとアルコールです。
多くのドリンク剤はカフェインを50mgぐらい(コーヒー1杯分ほど)含んでいますので、
かぜ薬や鎮痛薬と一緒に飲むのは避けた方がいいのです。かぜ薬、鎮痛薬にもカフェインが
含まれていることが多く、興奮作用で不眠や頭痛が起こることがあります。
カフェインを含まないものもありますので、他の薬とのみ合わせる場合にはカフェイン抜きの
ものを選ぶとよいでしょう。
◆カフェインを含まないもの : ファンテユンケル3Bドリンク、チョコラBBドリンク�供�
ハイアップ内服液、新リコリス「ゼンヤク」、 ゼナジンジャー、ユンケル黄帝液DCF
複数の生薬を含むドリンク剤には0.1〜1.5ml程度のアルコールが含まれています。
アルコールアレルギーの人が知らずに飲んで顔が真っ赤になったり、かゆみや湿疹が現れる
などの症状や腹痛、下痢を起こすことがあります。
また、アルコールに弱い人はクルマの運転(呼気チェック)にも注意が必要です。
アルコールに関して言えば、滋養強壮薬として売られている薬用酒(養命酒、黄帝酒など)は、
その名の通りお酒で、アルコール濃度は14%以上です。1回の服用量20ml中に3mlの
アルコールを含みますから「乗物又は機械類の運転操作を行う場合は服用しないでください」との
注意書きがあります。呼気チェックに引っかかります。
アルコールを含むドリンク剤や薬用酒と一緒に飲んではいけない薬が沢山あります。
薬の作用が強まって副作用が強く現れることがあるので、薬と一緒に飲むときは
「ノンカフェイン、ノンアルコール」のものを選びましょう。



