上手にセルフケアメディケーション

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37.上手にセルフメディケーション「合う薬・合わない薬��」 アルコール

2015年01月05日

年が変わりました。年の初めは、御神酒、お屠蘇、祝い酒、新年会など、お酒を伴う場面が
多いでしょう。お酒(一般にアルコールと称する)に強い人は飲みすぎに注意が必要ですが、
アルコールに弱い人も苦労することがあるのではないでしょうか。 「アルコールに強い、弱い」という
ことは言い換えれば、「アルコールが合う、合わない」とも言えます。

2015年は、「合わない薬」を避け「合う薬」を選んで、セルフメディケーションを上手におこなう
ためのヒントをお伝えしていきます。

「薬が合うか合わないか」を考えるときには、大まかに次の二つの視点があります。
� 〔瑤鯢�用(使用)する人の体質に合っているかどうか
�◆〔瑤鯢�用(使用)する人の症状に合っているかどうか

�△両豺腓蓮⊂評�の回復が遅れるなどで済みますが、�,任禄殿腓併�態になることがあります。
「百薬の長」などと言われるアルコールですが、薬(一般薬)として許可されているのは養命酒などの
薬用酒ぐらいです。しかし、栄養ドリンク剤には1%前後のアルコールを含むものがある(No.36
(2014/12/05))ので、合わない人にとっては注意が必要です。そこで第1回はアルコールについてです。
 
だいたいの成人は、自分が酒に強いか弱いか分かっているかと思いますが、なぜだろうと
不思議に思ったり、もっと強くなりたいと思っているかもしれません。まず、アルコールが身体に入ると
どうなるかを知り、その対処法を身につけましょう。

アルコールにも種々ありますが、ヒトが飲めるのはエチルアルコールで、一般にアルコールと言って
います。体内に取り込まれたアルコールは、肝臓で無毒化されて体外に排出されます。
次のような化学反応です。

エチルアルコール→アセトアルデヒド→酢酸→水+二酸化炭素

この反応は生体内では酵素によって進められますが、アセトアルデヒドは「悪酔」や「アレルギー」の
原因物質と言われ、これが体内にたまると顔が赤くなったり、気分が悪くなったりなど様々な症状を
引き起こします。つまり、アルコールに弱い人は「アセトアルデヒドを酢酸に変えるための酵素」の
働きが弱く、アセトアルデヒドが消えるスピードが遅いということになります。この酵素の働きは遺伝で
決まっていて、3つのタイプが存在します。すなわち普通に働くタイプ(活性型)、活性型に比べて
アセトアルデヒドの分解が非常に遅いタイプ(低活性型)、および全く働かないタイプ(非活性型)です。
日本人の約半数は低活性型か非活性型だと言われており、酒に弱い民族と言うことになります。

酒に強いか弱いかは、酵素の他に脳のアルコールに対する感受性の違いによっても変わります。
低活性型の人が飲酒を続けると酒に強くなることがありますが、多くは脳の神経細胞が機能変化を
起こし、感受性が下がるものと考えられています。酵素の働きと感受性は遺伝的な影響が大きく、
最初から酒に強い人もいます。このような人はアルコール依存症のリスクが高いといわれています。

アルコールアレルギー(アルコール過敏症)は、たまったアセトアルデヒドが肥満細胞を刺激し、
ヒスタミンという物質を過剰に放出することによって起こります。
くしゃみや鼻水、かゆみや発疹、ぜんそく、さらにはショック状態を引き起こす原因となることがあり
ますので、お酒がダメな人は、ドリンク剤ばかりではなく化粧品や食品でもアルコールのチェックが
必要です。