上手にセルフケアメディケーション

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43.上手にセルフメディケーション「合う薬・合わない薬��」 皮膚薬

2015年07月05日

「合わない薬」を避け「合う薬」を選んで、セルフメディケーションを上手におこなうための
ポイント � 〔瑤鯢�用(使用)する人の体質に合っているかどうか
�◆〔瑤鯢�用(使用)する人の症状(病気)に合っているかどうか

夏本番を迎え、虫さされやあせもなど、さまざまな皮膚のトラブルが発生する季節となりました。
これらの皮膚トラブルでは、よほどひどくない限りまず自分で手当てすることが多いので、
OTC薬を用いたセルフメディケーションが最も大事な分野でしょう。
No.32(2014/08/05)では、皮膚トラブルのうち「水虫」について、間違った手当てをしない
ための注意点について書きました。
ここでは、「薬が合うか、合わないか」の視点から書いてみます。

まず、上記ポイント�△離院璽后¬瑤�症状に合っているかどうかを見ていきます。
市販されている皮膚外用薬(飲み薬ではないもの)には、大きく分けて3種類の
薬剤が使われています。

1. 皮膚に起きている炎症を抑える薬剤・・・虫さされ、かぶれ、やけど、湿疹などに用いる
2. カビやウイルスの増殖を抑える薬剤・・・水虫、タムシなど、あるいはヘルペスに用いる
3. 化膿を抑える薬剤・・・1や2 に化膿が加わったとき、あるいは予防のために用いる

以上のことから、薬が症状に合うかどうかは、起きているトラブルの原因が何かによって
決まることが分かります。とは言ってもこれは素人には難しいことが多いのです。

虫に刺された、何かに触った、やけどをしたなど、原因がはっきりしている場合は
適切な薬を選べますが、見た目は同じようでも原因が異なる皮膚症状はいろいろあります。
例を挙げてみていきましょう。

1の作用をもつ薬剤には、副腎皮質ホルモン薬(ステロイド薬)、抗ヒスタミン薬などがあります。
ステロイド薬は炎症を抑える作用が強く良く効きますが、副作用が出やすい薬です。

★Aさんは、誤ってポットのお湯を手首の内側に垂らしてしまい、赤くひりひりしてちょっと
水ぶくれが出来ました。家に常備していた軟膏をそっと塗ってガーゼで覆っておいたところ、
痛みも水ぶくれも収まり自然に治癒しました。
Aさんが塗った軟膏はステロイド薬を含むものでした。熱による炎症に対してステロイド薬が
効果的に効いた例です。

★Bさんは、疲れがたまっていてちょっとカゼ気味でした。気がつくと上唇の上がひりひりして
赤くなり、ブツブツと水ぶくれのようになってきたので、前に湿疹が出たときに薬剤師に勧め
られて買ったクリーム剤をぬっていました。翌日さらにひどくなったので薬局に行って相談
しました。薬剤師は口唇ヘルペスと判断しましたが、初めてのであることと、患部が大きく
なっていたので皮膚科受診を奨めました。Bさんが塗った薬もステロイド薬でしたが、
ヘルペスウイルスによる症状には使ってはいけない薬剤です。

次にポイント�,離院璽后¬瑤�使用する人の体質に合わない例を挙げます。
皮膚外用薬には、1,2,3の薬剤の他に、効果を高めたり、使用感をよくしたり、
日持ちを良くしたりするために、さまざまな薬剤が含まれています。
ときにこの中の何らかの成分に対してアレルギー反応を示す人がいます。
薬剤が体質に合わないケースです。

★Cさんは、顔面に赤い発疹が出来て皮膚科を受診しました。医師の処方で、
いろんな薬を試しましたが良くなりませんでした。
後日、薬剤に含まれる防腐剤(殺菌剤)にアレルギー症状を示すことがわかりました。

★Dさんは、水虫薬の成分に対してアレルギーを起こしました。
早く直そうと思って、決められた回数以上に塗ったところ、ますます症状が悪化し
化膿も加わって皮膚科を受診しました。

皮膚トラブル解消の基本は「こじらせない」ことです。自己流になりがちな皮膚疾患の
手当ですが、正しく使ってこそ本当のセルフメディケーションです。