47.上手にセルフメディケーション「合う薬・合わない薬��」 便秘薬
「合わない薬」を避け「合う薬」を選んで、セルフメディケーションを上手におこなうための
ポイント
� 〔瑤鯢�用(使用)する人の体質に合っているかどうか
�◆〔瑤鯢�用(使用)する人の症状(病気)に合っているかどうか
便秘薬で死亡例・・・10月21日の各メディアが報じました。便秘薬を使用している人は
驚いたことでしょう。便秘薬についてはNo.33(2014/09/05)で取り上げましたが、
ここでは、「合う、合わない」の視点から見ていきます。
報道された副作用は、「酸化マグネシウムによる高マグネシウム血症」。
酸化マグネシウムは下剤の一種で、腸管内に水分を移動させて便を柔らかくする作用
があり、医療用ばかりではなくOTC医薬品(市販薬)としてもずっと以前から販売されています。
副作用を避けて、合う便秘薬を選ぶときの要点を挙げてみます。
1.合わない薬を避けるためのポイント�,砲弔い�
便秘薬の成分にもアレルギー症状を起こしやすいものがあります。主に皮膚症状で
湿疹、かゆみ等です。アレルギー体質の人注意が必要です。
2.合わない薬を避けるためのポイント�△砲弔い�
便秘にはタイプ(原因)があります。便秘薬を選ぶときは、まず便秘のタイプに合って
いるかどうかポイントとなります。以下の記載に心当たりがある方は薬剤師等に
お話ししてください。
<便秘のタイプ>
1)急性便秘・・・旅行など、いつもと異なる生活環境や習慣の変化、精神的ストレスが
強いときに一時的に便秘になる
2)機能性便秘・・・ずっと便秘症。大腸の緊張が低下して大腸の蠕動運動が弱いため、
便が長く大腸に留まり、水分が余分に吸収されて便が固くなる
3)けいれん性便秘・・・ずっと便秘症。大腸が痙攣を起こし、 腸管が不規則に細く狭く
なるため便が通りにくくなり、その間に水分が吸収され固いコロコロした便やほそい便になる
4)直腸性便秘・・・浣腸の使い過ぎや、便意を頻繁にガマンする人に多く、直腸の便意を
感じる神経が鈍くなっている。
5)薬剤性便秘・・・便秘になりやすい薬を飲んでいる
以上の症状を緩和するための便秘薬にも種類があります。
<便秘薬の種類>
1)刺激性下剤・・・大腸に刺激を与えることで蠕動運動を引き起こす:コーラック、
タケダ漢方便秘薬など。急性便秘、機能性便秘には合う薬ですが、けいれん性便秘の
人には合わない薬。けいれん性便秘タイプの人は「刺激性下剤」ではますます悪化する
可能性あり。
2)膨張性下剤・・・植物繊維を主成分とするもので、水分を吸って膨潤して穏やかに腸を
刺激する:サトラックス、ウィズワンなど。便秘状態が一旦解消したあとに、自然に近い
排便を維持したいときには適剤。便秘症状がひどいときには不適。
3)塩類下剤・・・マグネシウムなどの塩類が腸内に水分を呼び戻して便を軟らかくするもの:
スラーリア便秘内服液、ミルマグ錠など。他の便秘薬を飲んでも効かない人に効果がみら
れることがある。ただし、腎臓病の方や高齢者は注意が必要で、「高マグネシウム血症」を
おこしやすい。その初期症状は、だるい、吐き気、口が渇く、手足のほてり、筋力低下、
血圧低下、脈が速くなる、眠気、息苦しいなど。
初期症状が出た場合は病院で血清マグネシウム濃度を調べてもらってください。



