3.OTC薬の添付文書を読み解く��
OTC薬を使用する前にぜひ読んでほしいのが1月、2月号でも触れた「添付文書」です。本当は購入前に見ることができれば良いのですが、一般的には難しいでしょう。
今回からは、OTC薬を買って帰り、箱を開いて添付文書を見たAさん(55歳男性)と一緒に添付文書を読んでみましょう。
Aさんが買ったのは、「パブロン鼻炎錠S64錠」です。血管収縮薬プソイドエフェドリン塩酸塩を主成分とし、抗ヒスタミン薬カルビノキサミンマレイン酸塩を含む製剤です。
Aさんはスギ花粉症もありますが、一年中鼻炎薬が手放せないとのことです。
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パブロン鼻炎錠S添付文書
「使用上の注意」として真っ先に書かれているのは、
★してはいけないこと・・この項目は、どの薬でも外箱に記載されている“禁忌事項”です。
(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用・事故が起こりやすくなります)
1.次の人は服用しないでください
(1)次の症状がある人 前立腺肥大による排尿困難 (2)次の診断を受けた人 高血圧、心臓病、
甲状腺機能障害、糖尿病
2.本剤を服用している間は、次のいずれの医薬品も服用しないでください
他の鼻炎用内服薬、抗ヒスタミン剤を含有する内服薬(かぜ薬、鎮咳去痰薬、 乗物酔い薬、アレル
ギー用薬)、塩酸フェニルプロパノールアミンを含有する内服薬 (かぜ薬、鎮咳去痰薬)
3.服用後、乗物又は機械類の運転操作をしないでください (眠気や目のかすみ、異常なまぶしさ等
の症状があらわれることがあります)
4.長期連用をしないでください
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Aさんには該当項目がありました。血圧が高く降圧薬を飲んでいるし、車の運転もしています。それに長期連用もしていました。これまで気にしたことはないそうです。店頭で聞いてみると、Aさんと同じような人は多いのです。次のようなケースがありました。
60代後半の男性が、別のメーカーの「プソイドエフェドリン配合鼻炎薬」を求めて来店しました。かぜを引いて鼻水がひどい。 夜眠れないので強力な鼻水止めが欲しいとのことでしたが、聞いてみると、医者の薬をいろいろ飲んでいる(血圧の薬、不整脈の薬、 他)とのこと。
強力な鼻水止め(プソイドエフェドリン配合)は“使ってはいけない”ことを説明し、排尿困難がないことを確認して、抗ヒスタミン薬を主成分とする鼻炎薬を奨めました。こちらの薬には、高血圧や心臓病に対する禁忌はありませんが、車の運転等に対しては同様に禁忌注意があります。この問題は次回に読み解きましょう。
Aさんは普段から、かぜの時には総合かぜ薬を飲んでいて、特に問題はないそうですが、実はAさんはかぜ薬を飲むときにも注意が必要です。総合かぜ薬にも血管収縮薬プソイドエフェドリン塩酸塩と抗ヒスタミン薬を含む製剤があるからです。
鼻炎症状がつらいときには鼻炎薬だけにして、かぜ薬は飲まないこと。今後、かぜ薬を飲むときは、成分に注意することを伝えました。



