上手にセルフケアメディケーション

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知って得する「食と薬の話」
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セルフメディケーションとOTC薬
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17.OTC薬を上手に使おう�� 頭痛薬の周辺(2) 頭痛薬の罠 

 前回( 2013/04/05)は、頭痛の種類と頭痛薬のことを書きました。
頭痛のタネは尽きないといわれるように、頭痛はほとんどの人が経験する症状です。
こんな時、処方箋なしでどこの薬屋さんでも買えるOTC鎮痛薬は強い味方となります。
1,2回の服用で頭痛が解消すれば、これぞまさにセルフメディケーションです。
しかし、前回も書いたように、頭痛の種類は13種類もあり、その区別や判断は医師でも
難しいといわれています。頭痛の種類によって治療法や使用する薬も違うのですが、
一般に経験するような頭痛ではじめから病院に行く人はあまりいないでしょう。頭痛の
回数が増えてもOTC頭痛薬を飲んで凌いでいると、頭痛が起こる回数が増え、
常に頭痛薬を使うようになってしまうことがあります。

・一般的な頭痛はつらいけれど命に関わることはない 
・手軽に安く鎮痛薬が買える 
・薬の効果をすぐ実感できる

これらの一見「軽い感じ」が、知らない間にセルフメディケーションの限界を超え、
「頭痛薬の罠」に陥ってしまう危険をはらんでいるのです。
 
罠とは「鎮痛薬誘発性頭痛(薬物乱用頭痛)」のこと。ではなぜ罠にはまるのでしょう。

いわゆる「頭痛持ち」とは慢性頭痛の人で、慢性頭痛には片頭痛と緊張型頭痛があると
前回書きました。いつ頭痛発作が起きるかわからないという不安があるため、痛いときは
もちろんのこと、頭が痛くなくても予防的に薬を飲んでしまいがちです。「頭痛が起きたら
鎮痛薬」ということを長年続けていると、本来の慢性頭痛とは別に、鎮痛薬そのものによって
誘発される頭痛に変わります。つまり飲めば飲むほど痛くなるので、ほぼ毎日のように薬を
飲ことになります。早期に正しい治療を受け、薬物依存から離脱することが必要です。

薬物乱用頭痛の診断基準は、月に15日以上鎮痛薬を飲んでいる場合となっていますが、
実際には月に10日以上飲んでいる人は要注意と言われています。
最も大事なことは、もともと片頭痛か緊張型頭痛を持っている人が薬物乱用頭痛になると
いわれていますから、頭痛持ちとあきらめないで、正しい診断と治療法で、「薬物乱用頭痛」
という罠にはまらないようにすることです。

OTC鎮痛薬はとてもありがたいものですが、使い方に注意が必要です。こんな例がありました。
30代女性のAさん。
 生理痛と片頭痛でOTC薬ロキソニンSを求めて来店。聞いてみると使用回数が多いようなので
鎮痛薬依存性の頭痛のことをはなすと、医師に聞いてみると言って帰られました。
後日、医師から慢性頭痛のガイドラインに照らして、現在の使用頻度(1月に10回未満)であれば
問題ないと診断されたと報告に見え、その後もロキソニンSを購入して服用しています。

Aさんには、次のようにアドバイスしました。 
・鎮痛薬を予防的に、また過剰に使わないこと 
 ・月10回までの使用にとどめること 
 ・鎮静薬やカフェインなど複数の成分が入っている配合剤は薬剤誘発性頭痛の危険性
がより高いので、鎮痛薬だけの薬に替えること

慢性頭痛のうちの片頭痛は、特に薬物乱用頭痛に移行しやすく、女性ホルモンが関係していて、
圧倒的に女性に多いことが分かっています。次回は、片頭痛についてです。

http://blog.kenjoy.jp/medication/2012/05/