5.OTC薬の添付文書を読み解く��
今年はスギ花粉症のピークが少しずれているようです。今回も鼻炎薬の添付文書を見ていきましょう。
前々回(2012/03/05)、Aさんが知らずに買った鼻炎薬は、高血圧の治療を受けているAさんが使ってはいけない薬であると書きました。他にも使ってはいけない人がいます。
添付文書には次のように書かれています。
★してはいけないこと
次の人は服用しないでください
次の診断を受けた人: 高血圧,心臓病,甲状腺機能障害,糖尿病
病気は他にもいろいろあるのに、なぜこの4種類の病気に使用禁止の注意が記されているのでしょう。その答えは、Aさんが購入した鼻炎薬の主成分、プソイドエフェドリン塩酸塩という薬剤の作用に関係しています。
プソイドエフェドリン(塩酸塩)は交感神経に作用する薬です。この種類の薬は大きく分けて2つの作用を持っています。 �〃豐票�縮作用と��気管支拡張作用です。
�,侶豐票�縮作用により、鼻粘膜の血管が収縮し、腫れが引いて鼻づまりが軽減します。
しかし、血管が収縮することによって血圧が上昇し、心拍数が増えます。従って、もともと血圧が高い人や心臓病の人は病状が悪化する恐れがあるのです。また、甲状腺機能障害では、血圧が上昇し、心拍数が増えることで症状が一層悪化するので、禁止となっているのです。さらに、交感神経に作用する薬は、肝臓での糖の生成を促進する働きがあるので、糖尿病も悪化させます。
上記の診断をうけている人がどうしても鼻炎薬を使いたい場合は、薬剤師等に相談して、違う成分の薬剤を選ぶようにしてください。
「高血圧,心臓病,甲状腺機能障害,糖尿病」は年配者の病気だから、若ければ心配はないと思うかもしれませんが、「プソイ ドエフェドリン含有OTC薬服用後の心筋梗塞」の症例報告として、全く健常な若者においても危険性が示されています。
鼻炎症状はつらく、困った状態であり、症状緩和のために多くの人が鼻炎薬を使用しています。プソイドエフェドリンには、弱いながら依存性があり、リバウンド症状も見られるので、このことが鼻炎薬の長期連用を助長している可能性があるとする報告もあります。
安易に薬を使わず、鼻炎の原因と治療法をもう一度見直し、薬に頼らないで症状を緩和する方法を探すことが必要かもしれません。
�△竜ご瓢抒板ズ醉僂魯廛愁ぅ疋┘侫Д疋螢鵑任呂△泙蟠�くないのですが、同じ仲間のエフェドリンという薬剤は、�△虜醉僂�強いので、多くのかぜ薬や咳止めに配合されています。



