上手にセルフケアメディケーション

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知って得する「食と薬の話」
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セルフメディケーションとOTC薬
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20.OTC薬を上手に使おう�� 肥満とくすり(2) 肥満の薬とは?

いわゆる”メタボ検診” のスタート(2008年4月1日)に合わせるように、OTC医薬品販売店の店頭に“やせぐすり”が山積みされました。一世を風靡した感のある“男性の肥満お腹”が印刷された薬です。中身は、昔から「脂肪太りのヒト(女性)のやせ薬またはお通じ薬」として愛用されてきた「防風通聖散」という漢方薬。ブームに乗って多くの人が飲んだと思われますが、便秘には効いたがダイエットに成功して維持できたという話はあまり聞きません。効かないどころか副作用が出てしまった人もいます。実はこの薬にはまれに重篤な症状が起こることがあると添付文書に書かれているのです。
「その症状・病気」とは、間質性肺炎、偽アルドステロン症,ミオパチー、肝機能障害。
「まれに起こる」とは0.1%未満、つまり、1000人が薬を服用して1人の副作用が起こるかどうかということです。少ないように見えますが、確実に誰かに起こり、起これば重篤で命に関わります。

たしかに、肥満から肥満症に移行するのを防ぐことは大切なことですし、多くの人がダイエットに関心を持つ気持ちは分かります。効果とリスクをしっかり見極める努力が必要でしょう。

ここであらためて肥満の薬とは何かを調べてみましょう。
まず、本物の肥満治療薬から。
肥満を治療する薬の種類として考えられるものは次の三つ。それぞれに研究・開発がおこなわれていますが、効果があっても副作用も強いなどで、発売されているものは多くはありません。
�‖瞭發僕召辰織┘優襯�ーの消費を亢進させる
�⊃�欲を抑制させるもの
�D欧任了號辰竜杣�を抑制するもの 

現在世界で発売されている肥満治療薬は3種類で、日本では「マジンドール」という薬だけです。摂食中枢を抑制する薬物で、食欲を抑制することで効果を示す抗肥満薬です。次のような対象者の注意がありますし、禁忌事項や副作用も多い薬です。
本剤は肥満度が+70%以上又はBMIが35以上の高度肥満症であることを確認した上で適用を考慮すること。 あなたは当てはまりますか?
肥満度(%)=(実体重−標準体重)/標準体重×100
BMI(Body Mass Index)=体重(kg)/身長(m)2
 

一般に、OTC医薬品やサプリメントで、「メタボのくすり」と思い込んで使用されているのは、「� ↓◆↓�の作用をもつとされる成分のどれかが配合されている」、あるいは「そのような作用があるらしいものから抽出した」などの商品です。
 
 さて、メタボ対策として「内臓脂肪を減らす」と宣伝しているものがよくあります。なぜでしょうか。
脂肪はエネルギーの貯蔵庫として身体にとって大切なものです。一般的な脂肪には、皮下脂肪と内臓脂肪があり、内臓脂肪の蓄積が耐糖能(たいとうのう)の異常、高脂血症、高血圧と共存すると「内臓脂肪症候群」といわれ、動脈硬化を発病しやすい病的な状態になるとされているからでしょう。
しかし、内臓脂肪の低減=内臓脂肪症候群の予防かどうかは、まだ分かっていないようです。国を挙げてのメタボ対策が功を奏していないことからも、疑問が呈されています。

「確実に内臓脂肪を減らす方法は、これ!」などのうたい文句にはくれぐれもご注意を。安全で確実な方法はまだないと考えるのが妥当です。