7.OTC薬の添付文書を読み解く��
2012年3月から、4回にわたってOTC薬に付いている「添付文書」を見てきました。
OTC薬は、処方箋がなくても薬局や薬店で買うことができ、自らの責任で使用する薬です。何らかのつらい症状を治したり、軽くしたりするために用いるのですから効き目が第一ではありますが、安全に用いてこそ「上手にセルフメディケーション」です。添付文書は、安全かつ有効に薬を使うためのガイドブックといえます。
OTC医薬品にはより安全性の高い成分が使われていますが、100%安全なものはありません。OTC薬はその危険の程度に応じて、第一類、第二類、第三類に区分されているのですが、第一類が危険でイヤだから第三類にしておこう・・というような選択はあまりされません。症状に対してどの薬が最も適切かという視点で選択し、起こりうる副作用の初期症状や対処法を知って上手に使うことがポイントです。このときに薬剤師のアドバイスが重要になります。
前回(2012/06/5)は、鼻炎薬に記載されていた「重篤な副作用」について書きましたが、今回は添付文書に記載のある重篤な副作用症状と、起こりやすい成分についてまとめてみましょう。
ショック(アナフィラキシー)・・・ 服用後すぐに: じんましん,浮腫,胸苦しさ顔色青白、手足が冷たい,冷や汗,息苦しさ等・・・ アセトアミノフェン、イブプロフェン、タンニン酸アルブミン、リドカインなど
皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群),中毒性表皮壊死症(ライエル症候群)・・・ 高熱,発疹・発赤,火傷様の水ぶくれ等の激しい症状,全身の皮ふ,口や目の粘膜に・・・ イブプロフェン、アスピリンなど鎮痛剤
肝機能障害・・・全身のだるさ,黄疸(皮ふや白目が黄色くなる)・・・ アセトアミノフェン、イブプロフェン、
オウゴンを含む漢方薬など
腎障害・・・尿量が減り,全身のむくみおよびこれらに伴って息苦しさ,だるさ,悪心・嘔吐,血尿・蛋白尿・・・イブプロフェン、アスピリンなど
無菌性髄膜炎・・・ 首すじのつっぱり、頭痛,発熱,悪心・嘔吐・・・ イブプロフェンなど
間質性肺炎 ・・・ せきを伴い,息切れ,呼吸困難,発熱・・・ 小柴胡湯などサイコ、オウゴンを含む漢方薬
偽アルドステロン症・・・ 尿量減少、顔や手足がむくみ、まぶたが重くなる、手がこわばる、血圧が高くなる、頭痛等・・・ カンゾウを含む漢方薬多数、グリチルリチン
光線過敏症・・・ 塗ったところに強いかゆみ、発疹・発赤、はれ、刺激感、水疱・ただれ等、色素沈着、白斑・・・抗ヒスタミン剤、鎮痛剤(痛み止め外用薬でも起こる)など
ここには、OTC薬によく使われているもののみを記しましたが、医師が処方する薬にも該当するものが沢山あります。副作用として現れる初期の症状に注意して、兆候が現れたら早めに治療を受けてください。
これからの季節は、「光線過敏症」が起きやすいですから、注意が必要です。光線過敏症は、痛み止めの塗り薬を塗ったところに紫外線に当たることによって発症することがあります。塗ったところ以外にも広がりますから、かゆみや発疹が現れたら、すぐに薬を洗い流して、長袖の衣服などで紫外線を避けます。症状が強くなりそうな場合はすぐに皮膚科受診をしてください。



