26.上手にセルフメディケーション 「上手」のヒント�◆”�作用を防ぐ
食事や運動に気をつけていても、かぜを引いたり、胃の具合が悪かったり、足腰が痛 くなったり・・
いろいろあるものです。症状が軽い場合や原因が分かっている場合など、病院に行くまでもない
からだの不調を、市販薬(OTC薬)などを使って治すことを「セルフメディケーション」といいます。
OTC医薬品は、処方せん薬よりも安全に作られていますが、種類も多く、注意事項もありますので、
薬剤師などの専門家に相談したり、説明を聞いて使うことが大事です。
前号(2014/01/05)で、OTC薬を上手に利用するヒントの一つに「薬剤師を大いに利用する。
黙って薬を指名するのは損と心得る」を挙げました。これは、実際にお店に行って買う場合でも、
ネットで買う場合でも同じですが、ネットの場合は専門家とのやりとりがあまり自由ではないでしょう。
例として、Hさんが頭痛薬〇〇Aを買おうと思って店に入ったとしましょう。
あなたならどうしますか?
<パターン1>
Hさん: 〇〇A48錠ください。
薬剤師: はい、500円です。ありがとうございました。
<パターン2>
Hさん: 〇〇A48錠ください。
薬剤師: 〇〇Aが合うのですか?
Hさん: 初めてなのでわかんないけど、前に★★Bを飲んだら、身体がかゆくて気持ちが
悪くなったので、これに替えてみようかと思って・・・。
薬剤師: ちょっと待ってください。★★Bと〇〇Aは同じ成分だと思いますので、確認しますね。
・・・やはり同じ成分の薬です。皮膚の症状がひどくなることもありますから、避けた方が
良いと思います。症状は頭痛ですか?
Hさん: はい、他にいい薬はありますか?
薬剤師: 絶対大丈夫というものはありませんが、かぜ薬ではどうですか?
Hさん: いつも、△△ゴールドを飲んでいるけど大丈夫です。
薬剤師: それでは△△ゴールドに含まれている鎮痛薬と同じ成分の××鎮痛薬が
いいかと思います。様子に気をつけて飲んでみてください。
パターン1では、Hさんと薬剤師が薬剤に関する会話を全くしていないケースですが、
よくあるパターンです。薬剤師は「薬剤師の仕事」をしていません。
パターン2では薬剤師の職業的カンのようなものが働いて、ひと声掛けたことが幸いしました。
解熱鎮痛薬には、アレルギー症状やショック、重篤な皮膚障害などの副作用がありますから、
初期の症状に気付き、その薬剤を避けることが重要です。そのために情報交換が必要なのです。
とくに一度でも副作用を経験したひとは、薬剤師に聞かれなくても必ず話してください。Hさんも、
前に飲んだ薬のことを話さなければ副作用が起きたかもしれません。「黙って薬を指名するのは損」と
いう意味がおわかりいただけたでしょうか?
ひと言でも、「前に鎮痛薬を飲んで、合わなかった」と言ってもらえれば、薬剤師はリスクを避ける
ために、いろいろなことを考えて適剤を選びます。場合によっては医師受診を勧めることもあります。
次回は、処方薬を飲んでいる方についての事例です。



